2020/03/01(日)
コンクリート表面にひび割れ、黒い箇所があります、原因は?
お問い合わせ戴いたお客様は以前、弊社にコンクリート二次製品の製造に当たっての品質向上のためのご相談があり、凍結融解等の実験を実施したお客様でした。
コンクリート製品表面に黒っぽい色が所どころ見られるのとモノによってはひび割れが生じているとのことで、原因については何でしょうか。当日の製造状況について、具体的には通常はコンクリート(モルタル)打設後24時間スチーム養生を行い脱型、その後28時間の雰囲気養生だったのが、外気温0℃の季節条件で脱型時も0℃近い環境であったが、そこから一気にジェットヒーターと扇風機による40℃養生を行いました。
ひび割れはジェットヒーターと扇風機による急激加熱の熱風によるものと判断。表面に黒っぽい色が所どころ見られるのは通常の養生では表面化しないが、やはり急激熱風で表面乾燥の速度が早くブリーディングによる骨材中のカーボンの吸い上げ現象で表面に残った可能性があります。
表面の色は水に製品を24時間程度浸した後、ふき取ると消えます...カーボンの可能性が高い...ひび割れの発生している製品は処分します。以後、養生には気を付けます。