鉄筋コンクリートマンションでの生活騒音問題(2015年のお問い合わせより)
(声の調子より40代位の板橋区に住む男性より、電話にて)最近新しいマンションを購入しました。今まで、数ケ所の鉄筋コンクリート造の賃貸マンションに長年住んだ経験がありました。それまでの悩みは、上部階の住民の生活騒音の問題でした。うるさくて我慢できなくクレームを付けようと思ったこともありましたが、共同生活を考えるとなかなかその勇気もありませんでした。
今回購入したマンションは、「床スラブコンクリートの厚さが200mmが売り」の物件で、今までのスラブ厚さ約150mm位と比べると、これで上部階の騒音から逃げれると思い、金策もあり悩んだ末にかなり踏ん張って購入しました。ところが引っ越して住み始めたとたんガッカリしました。
やはり上部階の生活騒音が今までのマンションと同じ程度聞こえるのです。
生活騒音と言っても、いろいろあると思いますが、テレビの音とか人の話し声は聞こえないと思います。ただし、振動音(ドンドンと床を歩いたような場合の音、お風呂等の水をザアザア流す音、壁をたたく音など)は床スラブ厚さには大きく影響はしないと思いますが。
もちろん、テレビの音とか人の話し声は聞こえません。ただ、振動音は今まで住んでいたマンションと余り変わらないように思えます。スラブの厚さに余り影響はしないと言われますが、買ったマンションは厚さが「売り」で騒音も少ないとのこだわりから大枚を叩いたわけで、これでは納得いきません。床スラブコンクリートの厚さが本当に設計通りの200mmかどうかわかる方法はないのでしょうか?そして、調べるとしたら費用はいくら位でしょうか?
調査方法は、非破壊検査などでもいろいろありますが超音波法が適当と思います。但し、正確さでは100%ではありません。非破壊ですといずれも100%の正確さは得れませんが、微破壊で例えば床スラブコンクリートをコアボーリング(φ20mm)して抜き取ったコアの長さの実寸を計測する、あるいはドリルで削孔して穴の長さの実寸を計測する等あります。調査費用はそんなに掛かりませんが(具体的に提示)、いずれにしろ上部階の方の協力(床上面の剥がし等)と天井の一部撤去が必要で、そちらの方が大変と思います。
正確な方が良いのでコアの実寸を計って下さい。上部階の方にも協力してもらいます。また、費用も問題ありませんのでお願いします。
分かりました。床のコンクリートをコアボーリングして抜き取ったコアの長さの実寸を計ります。しかし、設計どおりだったらどうしますか? 可能性はあります。
気持ち的にははっきりさせたいのです。費用等も損したとは思いません。
分かりました。そこまで仰るのであればやりましょう。
*後日、コアボーリングを実施(φ20mm)抜き取ったコアの長さを確認、ピッタリ200mmという結果であった。本人に報告のところ、もちろんご納得だったとの事。
余談ですが、コアボーリンク中に誤って電気配線を切断というドジを踏んだ。とたんに警報ベルがマンションに鳴り響き作業は中断、あちらこちらの住民の方に誤り、電気屋さん緊急修理をお願いした。そちらの費用は当然弊社持ちであり、今回の案件も結果的には、また、ボランティアかな?